東京糧食機工業協同組合は、5月27日東京・上野のホテルパークサイドで創立60周年記念式典および祝賀会を開催いたしました。
以下「パンニュース社」と「お菓子ネットワーク社」の記事を掲載させていただきます。
東京糧食機工業協同組合の創立60周年記念式典は、清野秀昭氏(レオン自動機営業管理課課長補佐)の司会で、記念式典実行委員長の青木義昇副理事長(日本工業刃物社長)が開会のあいさつ。物故組合員に黙祷を捧げたあと、飯田一理事長が関係各位に謝意を表し、組合の歴史を振り返り、次のように式辞を述べた。 「東京下町の祭りにたとえるなら、私どもの組合は独自にみこしを出す(展示会を主催する)ことはなかったが、組合員が知恵と汗を絞った機械を様々な機械展示会に協力、出展してきた。つまり大きなみこしをかつがせてもらった。60周年を契機に、組合を皆様と共にどう発展させるかが私に課せられた大事な役目と考えている。」 ついで組合員功労者顕彰に移り、青木義昇副理事長、後藤一夫専務理事(後藤製作所社長)、宮川勝平常務理事(三協社長)に関東経済産業局長表彰、平野矩式常務理事(ミハマ製作所社長)、牛窪啓詩理事(愛工舎社長)、加藤正博理事(谷沢菓機工業専務)に東京都中小企業団体中央会会長感謝状が贈呈され、被表彰者を代表して宮川常務理事が祝辞を述べた。 来賓の関東経済産業局・反町明宏課長、東京都中小企業団体中央会・堀内忠専務理事、東京都菓子工業組合・松本俊男理事長、日本製パン製菓機械工業会・梶原徳二理事長が祝辞を述べたあと、後藤一夫専務理事が閉会を宣して、記念式典を締めくくった。 引き続き催された祝賀会は、田中慧一郎顧問(川島製作所社長)が開宴のあいさつのあと、佐藤保壽顧問(東京自動機相談役)の発声で乾杯、田中ひろ子さんのシャンソン、組合顧問・浅見喜三郎氏のマジック、関幸一氏(組合OB)の相撲甚句と東京下町生まれの組合らしい余興が続いた。増田文彦顧問(新日本機械工業名誉会長)の中締めのあと平野矩式常務理事が祝宴の幕を閉じた。 同組合では創立60周年記念誌「継続と未来への挑戦」を発刊した。これには「組合60年のあゆみ」「組合員20社の紹介」などを収載、平野矩式編集委員長は「創立から60年分の歴史を俯瞰して、いろいろな出来事や組合員の方々を思い起こし、それを次の節目につなげるためのモニュメントづくり」としている。編集委員は浅見拓郎(アサミ、青年部長会会長)、清野秀昭(青年部会副会長)、市川茂(新日本機械工業、青年部会副会長)、佐藤勢津代(事務局)の各氏。記念誌のなかで飯田理事長は「継続と未来への挑戦」というタイトル名にふれて「会社も組合も、いかにこれからの時代に合わせて事業を継承していくかが大切」と書いている。 昭和21年、統制物資の原材料を得るため、産業振興を旗印に日本糧食機工業協同組合が設立された。代表発起人は故田中太一氏(田中糧機製作所)。22年に東京糧食機工業協同組合に組織変更し、初代理事長に故川島義太郎氏(川島製作所)が就いた。26年上野松坂屋での東京菓子まつりで戦後初の実演展示を行い、29年からは全国菓子博覧会へ出展、その後東京国際見本市、ジャパンパック、東京パック、モバックショウ、国際食品工業展、中部パックなどに出品してきた。 この間、組合活動として工場見学会という形での製造現場研修や講習会、情報交換、人材育成・福利厚生事業などの事業を継続してきた。 |